部下育成のための実践ビジネスコーチング
1)企業にコーチングを導入する理由
コーチングの必要性は、時代が「縦型社会」から「横型社会」へと変化してきたことによるニーズが一番大きいと言えます。
従来の縦型社会では、支配・管理・指示命令・画一化等がキーワードとなり、指示命令型のマネジメントによる「依存型人材」でよかったのです。
ところが、一人ひとりの価値観が多様化し、横型社会へと時代が変化した今、横型社会では、協調・協力・自主・自律・多様化等がキーワードになってきています。
こういった現代の社会では、質問協働型マネジメント(コーチ型マネジメント)による「自律型人材」を作っていく必要性が高まってきたと言えます。
ここに、質問協働型マネジメントとして、コーチングが最も適したコミュニケーションであるとして今注目されているのです。
2)導入効果
組織にコーチングを導入する効果としては、次の3つが考えられます。
- コミュニケーションが双方向型、循環型になる
このことにより、組織の風通しがよくなり、情報の共有化が進みます。 - 信頼がベースに置かれることにより、上司と部下とのやりとりがスムーズになる
このことにより、社員一人ひとりの【やる気】が増し、組織が活性化してきます。 - 【指示命令】ではなく【自分の判断、選択】が基本的な行動基準となる
このことにより、行動に楽しさと軽やかさが生まれます。
これらが、強い組織をつくり、組織の「生産性の向上」、組織の「業績の向上」につながってくるのです。
いまコーチングは、企業のマネジメントを中心に教育分野・医療分野、そして行政へと広がりをみせています。
3)対象者別による研修
経営者・エグゼクティブの方
- パーソナルコーチング
- リーダーシップコーチング研修
マネジャーの方
- コーチ型マネジメント研修(部下育成コーチング)
- 目標面談コーチング
- 企業全体へのコーチング文化醸成研修
4)マネージャーの方へのコーチング
実践するための研修
コーチング研修は、実践するための研修です。
最低3人の方へ定期的なパーソナルコーチングの実施をしていきます。
誰にコーチングを使うのかを決めて、明日からの業務において、即実践です。そして、部下の方を育成することにより、あなたの仕事、マネージャーの仕事を楽にするための研修となります。
ありたい姿・状況を実現するためには、継続的な実践が必要です。
そのために、月1回の頻度で1年間実施させていただきます。
(その後の継続については、研修効果を判断の上ご検討ください)
パーソナルコーチングの実施
2時間の研修前(後)に、希望者に対して一人ずつパーソナルコーチングを実施します。
テーマは、
*本人の目指す目標
*部下の方へのコーチング
*疑問点を感じていること
などに対して、個人的に質疑応答の時間を設けてフォローします。
目標設定と対象者の選定
コーチングは目標達成に向けて扱うコミュニケーションです。研修をスタートするにあたり、まず、あなたの目標を設定し、提出していただきます。この目標を設定するにあたり、5年後のビジョンについてもイメージしてください。
そして、あなたがパーソナルコーチングを行う方(3~5人)を事前に決めて、提出していただきます。
その方に対しても「目標を設定」していただき、月2回ぐらいのインターバルでパーソナルコーチングを実践してください。
【コーチ型マネジメント研修のモデル図】
- 研修は毎月1回実施(1年間)
*コーチングを学び、実践力を身につける。 - 研修後は、1ヶ月間の取り組みを実践シートに記載し、事務局へ提出
- 3人の部下へのコーチングを実施
*月2回(1年間)
ポイントは、
- 部下の方とのコミュニケーションの機会を増やすこと
- 質問等によるコーチ型のコミュニケーションを実践すること
研修の取り組みイメージ
研修は、月一回の頻度で実施
(実践レポートを提出)
研修の構成
研修は1回につき2時間とし、研修の構成は、以下のとおりです。
- アイスブレイク
前回以降の研修の実践シェア(各グループで話し合い):4分間 - 全体発表並びに質疑応答
効果があったところの発表並びに不明な点の質疑応答:約6分間 - 当日のテーマについて研修
レクチャー並びにディスカッションとワーク
実践力に繋がるようにワークに多くの時間をかける - 本日の振り返りと発表
各グループで当日の研修について振り返りを行い、代表者が発表
5)コーチングの企業研修プログラム
医療・介護関係、教育関係の企業からご依頼をいただいています。
■マネジャー(役職者)対象
- 各月1回×2時間
- 基本7テーマ+マネジメント
- 応用テーマ(選定可)
回 | 分類 | 内容 |
---|---|---|
1 | 基本編 | コーチングの概要とコーチングの実践 |
2 | 基本編 | ビジョンメイキングと目標設定 |
3 | 基本編 | 聞くスキル |
4 | 基本編 | 承認のスキル |
5 | 基本編 | 質問のスキル(相手の可能性を引き出す) |
6 | 基本編 | コーチングフローとエクササイズ |
7 | 基本編 | タイプ分け |
8 | 基本編 | コーチングの概要とビジョンメイキング |
9 | 基本編 | コーチングの効果的な目標設定 |
10 | 基本編 | 価値とビジョンメイキング |
11 | マネジメント編 | コーチ型マネジメント(1)(2) |
12 | マネジメント編 | リーダーシップを高める(1)(2) |
13 | マネジメント編 | タイムマネジメント:やりたいことにエネルギーを集中する |
14 | マネジメント編 | ファシリテーション力を高める:生産性の高い会議運営の実現 |
15 | マネジメント編 | 目標管理面談にコーチングを活かす(1)(2) |
16 | マネジメント編 | チームビルディング:存在の森をつくる |
17 | 応用編 | フィードバックのスキル:相手に気づきを与える |
18 | 応用編 | 提案のスキル:相手へのパワフルな贈り物 |
19 | 応用編 | リクエストのスキル:相手を飛躍的に成長させる |
20 | 応用編 | 強みを見つけ、活用する |
21 | 応用編 | アサーティブな自己主張を身につける |
22 | 応用編 | ストレスコントロール:ストレスと仲良しになる |
23 | 応用編 | 成功体験を生かす、失敗体験から学ぶ |
24 | 応用編 | アセスメントを作り活用する |
25 | 応用編 | 質問のスキル(効果的な質問を作る) |
26 | 応用編 | 質問のスキル(相手の視点を変える) |
27 | 応用編 | コーチングエクササイズ(ロールプレイ) |
28 | メディカル編 | メディカルサポートコーチング実践編(1)(2) |
29 | 子育て編 | 子育てコーチング(1)(2)(3) |
30 | セールス編 | セールスにコーチングを活かす *質問型営業 *ディスカッション、ロールプレイ、スキル編 |
31 | ソリューション フォーカス | ソリューションフォーカス:人の問題を解決する |
研修成果のイメージ
- 1年目と2年目は、上記内容を各月1回の頻度で実施します。
- 3年目以降は基本的テーマ並びに必要なテーマを取り上げ、実施します。
1年目 |
本人の気づきと行動変容 |
部下の方とコミュニケーションを実践されることにより職場の風通し、雰囲気等がよくなってくる |
2年目 |
実践の定着により部下の行動変容 |
部下の方を育成するポイントがつかめてきて、部下の方が主体的に行動できるようになってくる (自立型社員) |
3年目 |
業績の変化 |
業績面における数字上の成果などが現れるようになる |
- 上記変化は、一般的なものであり、企業の状況により成果は異なります。
- そして、企業側の環境設定、仕組みづくりも重要になります。
なお、パーソナルコーチングを併用されると効果的です。
2年間真剣に取り組み実践されることにより、必ず成果に結びつきます。
6)その他、企業研修メニュー
ご要望をお聞きし、企業が目指す課題解決に応じてカスタマイズ対応いたします。
- コーチング1Day集中研修
- コーチング2Day集中研修
- グループコーチング研修
- 企業・組織内の主要なメンバーへのパーソナルコーチング研修
プレゼンテーション企業研修
- 企業向けプレゼンテーション並びにコミュニケーション研修
- 新入社員研修
- 若手社員能力開発研修
人材開発支援助成金の活用
マネージャーの方がコーチングによるマネジメント能力を高めるための研修は、「人材育成支援コース」の活用が可能です。
なお、20時間以上の研修プログラムが必要条件等条件もあります。
ご相談ください。
研修のご依頼やご相談を受け付けております。